団地への配達を終えて、車に戻る途中のことでした。
前方から走ってきた自転車の男性が、突然バランスを崩して転倒。
道路の真ん中でうずくまり、明らかに様子がおかしいと感じました。
「このまま放っておけない」
そう思った私は、すぐに自転車を道路の端に寄せ、男性の手を取り歩道まで誘導しました。
「少し休んでから動いた方がいいですよ」と声をかけ、その場を離れようとしたとき…
また男性が自転車に乗って、再び転倒してしまいました。
「もう今日は自転車は無理だと思います。ご自宅は近いですか?一緒に歩いて行きましょう」
そう声をかけ、肩を貸して付き添いながら歩きました。
ご自宅の前にたどり着くと、玄関先でご家族の方が心配そうに待っていました。
「帰ってこないから心配していた」と声をかけられ、無事に送り届けることができました。
その後、自転車もあとから届けました。
自分の行動は正しかったのか…?
正直、本当にこれでよかったのか、今でも少し迷いがあります。
でも、目の前で誰かが倒れていたら、私はやっぱり放っておけません。
もし皆さんだったら、どうしていたでしょうか?
人を助けるって、時に正解がわからないこともある。
それでも「気にかける気持ち」だけは忘れずにいたいと思いました。
配達という日常の中で、ちょっと心が揺さぶられる出来事でした。
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